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Chisato Yoshimi

土と無限

 京都生まれ、京都育ち。

西山に夕焼けが落ちた頃、静まり返った街中を歩く。 着飾った貴族たちが、牛車に揺られて、御所にある家路に急ぎ足で私を過ぎてゆく。 六角堂の夕刻の鐘が聞こえ、京町家の路地を、幕末の有志たちが走り去る。 京都、800年続いた古都が私の中によみがえる。

日本絵画、茶道、華道、陶芸、漆器、そして伝統演劇、ほとんどの日本芸術は、京都で栄えたと言っても過言ではないと思うし、嬉しいことに、京都に居ると、それに携わるアーティストや職人さんたちがその伝統を絶やすことなく、今でもそれをしっかり受け継がれているのを感じます。
幼かった頃、私は特に芸術に興味があった訳でもなく、私の家族も特別に芸術肌という 訳でもありませんでした。でも、10代に入り、私は、西洋芸術を含めた私の周りある芸術的なものに楽しみを見出し、25歳の時、ヨーロッパで、アートの勉強をする為に、ー私自身のアートフォームを探しに 日本を離れました。まずはロンドン。テキスタイルや舞台装置の勉強した後、主に演劇界で舞台装置家として、ダブリンに35年間在住。その間、陶器創りも始め、陶芸家としても働き出しました。
京都で生まれ、若い時代をそこで過ごせたことに、私はとても感謝しています。知らず知らずのうちに伝統芸術のエッセンスのようなものを、まるで息を吸い込むように、自然と自分自身の中に取り込んでいたように思えるんです。現在でも家族が京都に住んでくれているお陰で、私にとって、京都は、過去だけのものでは全くなく、今でも頻繁に京都に滞在することが出来き、陶芸活動ができるという恩恵を受けています。実家には、工房のスペースを設け貰って、また陶芸の師匠のところにも現在でもお稽古に通ったりと、京都は、私にとっては、第二の大切な生活の場所なのです。

 フランス・ヴェゼノーブル在住。

南フランス、丘の上、息を飲み込むほどの素晴らしい眺め、その中にあるうっとりするような中世の村、” ヴェゼノーブル”。ここが私の住んでいるところ。そうなんです、ここに初めて訪れた途端、私は、心を奪われてしまいました。南仏といえども、プロバンスとまた一味違うこの地方は、セヴェンヌと呼ばれています。黄金色の石灰岩の岩肌が残るセヴェンヌ山脈に囲まれ、素朴なオクシタン地方独特の雰囲気が漂い、私好みの自然の荒々しさがまだまだ残っている。
私は、村の真ん真ん中にあった伝統的な石造りの家を見つけました。南向きのテラスからの眺めは、村一番、毎日の日の出と、日の入りは抜群に美しい。また地下には、美しい12世紀の壁が残され、中世の雰囲気が満喫しています。お隣さんは、村のパン屋さん、道を挟んで、お向かいは、カフェとレストラン。ご近所の人たちは、もちろん、南仏独特の陽気でおしゃべりなフランス人たち。私が生活し、仕事をしているところは、こんな所。

 私のパッション、陶器作り。

仕事場は、12世紀の壁に面した地下にあり、最近修復作業を終えました。ここは、私と、私のインスピレーションとが出会うところ。日本の陶芸家としては、ユニークな環境。全てを断ち切った無の中、ロクロの上で、土を本能的に回す。たったの数分、それとももっと長い時間かしら。。。現実から離れた中性的で精神的なスペースに、宇宙空間に、永遠の世界に、私の心と体が漂う。 どうしてロクロに魅惑されているのかというと、それは、作業中に感じる土の一体感だと思う。私の精神の部分と実際の手が、シンクロナイズされ、即興的に、でも優しく一緒になって動いてくれる。焼き物への情熱:私にとってのピュアな形の探求。
 I had nearly forgotten, but it did happen to me once, far before I left Japan. In fact, this neutral, spiritual feeling when I wheel my clay, came first to me a long long time ago…
One day, a friend invited me to her workshop and showed me how to work on the wheel. I sat down beside the wheel - it was my first time with the clay. Suddenly I fell into a world I had never been before. My real world surrounding me had disappeared. I was somewhere else…. In a new perception of space-time where I felt so ecstatic and blissful! I was totally astonished and filled with exaltation.
Kyoto, London, Dublin and now here in Vézénobres… Since I left Japan, I performed numerous projects in several countries for over 40 years. Over those years, I had nearly forgotten this feeling, this spiritual space... Now that I sit down in my medieval cellar, it does come back to me.
—ほとんど忘れかけていたけれど、私が日本を離れる前の頃のこと。ロクロを回す時に感じる、この中性的で、精神的な感覚を一番初めに経験したのは、実際は、ずっと、ずっと前の事だった。
ある日、私の友人が、彼女の作業場に招待してくれ、ロクロの使い方を教わった。私は、ロクロにそばに座り、生まれて初めて、土に触れた。突然、今までに行ったことのない、どこか知らない空間に私は居た。周りにあった現実の世界は消え、私は、他の場所に、、、未知の空間、そこは、私を恍惚にさせ、この上なく幸せを感じた。驚き、感情の高揚で満たされた。 京都、ロンドン、ダブリン、そして今、ヴェゼノーブル、、、日本を離れて40年、これらの場所で、色々なことをしてきた私。でもこの長い間、私は殆どこの感覚、スピリチュアルな空間を忘れていた、、、そして今、この中世の地下室に座ると、その感覚が戻ってくる。

 私の 陶芸作品集

ここに掲載されている作品は、ここフランス・ヴェゼノーブルと京都で作成されたものです。 磁器として、通常1280度で電気キルンで焼かれ、又いくつかの作品は、還元作用を利用し、直火で焼かれています。作品を写真だけで見ていただくことに、いつも私は少し戸惑いを感じます。写真では、作品の厚みや、重量感、そして表面の手触りを感じていただけない様に思うからです。ただ目で見るだけでなく、実際に手に取って見て頂ける様、こちらヴェゼノーブルに来ていただけると嬉しいです。
Chisato Yoshimi: 私の陶芸作品集はこちらからも見れます。

 陶芸教室

お教室は、全くの初心者の方にも参加して頂けます。通常ワンツーマンを基本に、特にロクロのファンタジーを経験して頂くために、最高2−3人までで教えています。 補助を受けながらのロクロでの創作は、皆さんが思われているほど難しいものではなく、第1作目は、きっとうちのアトリエから誕生すること思います。 テラスから見える素晴らしい自然を堪能した後、地下のアトリエ、12世紀の空間の中で、陶芸制作の面白さを満喫してお帰りください。

A) 3時間の個人指導(ご自身の作品一個、後日仕上げてお渡しいたします。)– 料金:60€

B) 民宿(La Maison Yoshimi)1泊+6時間の個人指導 (ご自身の作品2個、後日仕上げてお渡しいたします。)– 料金:100€

C) オプション:日本料理1食10-15 €から注文お受けします。

お教室についてのご質問などありましたら、ご連絡ください。

  お問い合わせ、連絡先

LA MAISON YOSHIMI/Chisato Yoshimi
電話: 0466 24 27 62/06 85 98 97 62
メールアドレス: contact@maison-yoshimi.com
住所: 19 Place de la Mairie, 30360 Vézénobres, France
ヴェゼノーブルの民宿の情報はこちらから  LA MAISON YOSHIMI

翻訳: Cristina Kawamoto criskafrance@gmail.com
写真: Emmanuel Douay  edouay.carbonmade.com
ホームページ作成: Reiko Méry  heyreiko.fr/webdesigner-nimes30